新型コロナウイルス感染症の流行で増加する「自宅葬」の需要。そのメリットは?

合掌するマダム

投稿日:2020/12/10 最終更新日:2021/04/01

新型コロナウイルス感染症の流行で、外出を控え、他人との接触を可能な限り避ける生活を送る方が増えています。以前に比べて自宅で過ごす時間が長くなっている方がほとんどでしょう。

一方で、他人と接しなければならないタイミングはあります。身内が亡くなった時は、そのタイミングの1つです。一般的に身内が亡くなった時は、葬儀をして故人を見送ります。その際、家族はもちろんのこと親戚や友人、知人も葬儀に立ち会います。葬儀は故人のために行われる儀式であり、同時に遺された方々が故人に最後のお別れをするための儀式だからです。

しかし、葬祭場ホールでは故人とは関係のない他人と接触する可能性がある。そのような考えから、最近は「自宅葬」が注目されています。自宅葬とは、文字通り自宅で行われる葬儀です。これまでも、最期のお別れを自宅でゆっくり執り行いた場合や、故人を慣れ親しんだ場所で見送りたいという考えから、自宅葬を選択している家庭は少なからずありました。

自宅葬のメリット

自宅で葬儀自宅葬には、一般葬とは異なる3つのメリットがあります。

1つ目は、時間的な制約が少なく、比較的自由に葬儀ができる点です。葬祭場ホールを借りるとなると、利用できる時間に制限がありますが、自宅葬は時間に追われません。滞在時間を考えずお別れができます。

2つ目は、葬祭場ホールを借りる費用を節約できる点です。自宅を葬儀場とするわけですから、式場費がかかりません。本来は式場を借りるために支払う費用を飾り付けなどに回し、葬儀の内容を充実させることも可能です。

3つ目は、葬儀と無関係の人との接触を減らすことができる点です。葬儀場ホールを借りて葬儀を執り行なう場合、外部の人と接触する可能性はゼロではありません。自宅で葬儀を行うならば、葬儀の前後に立ち入る人の制限などもしやすくなるため、外部の人と接触する機会を減らしやすくなります。

葬儀の流れは、一般葬と共通している部分が多いです。まず遺体の搬送をし、自宅に安置します。その後、遺影の手配や納棺準備をして、実際の葬儀に入ります。ただし、これらの準備などをすべて自分たちで行うとなると、遺族側の負担はかなり大きなものとなります。葬儀社に依頼すれば準備や片付けを任せることができるため、より負担を減らしたい方は、自宅葬に対応している葬儀社を探しましょう。

一軒家だけでなく、マンションでも

通常、自宅葬は一軒家を想定されていますが、マンションで執り行うことも可能です。まずは管理人や管理会社に確認をしましょう。管理人や管理会社の許可があっても、棺の出入りが可能なこと、祭壇の設置や参列者が入るスペースが用意できることなどの条件もあります。この他、参列者が車を停めるスペースを確保できると、参列者に親切です。こちらもあわせて調べておいてください。

葬儀社によっても、マンションでの自宅葬を受け付けているかは違いがあります。利用する会社も選びましょう。世田谷区の葬儀社「サンセルモ玉泉院」は、一軒家の他、マンションで行う葬儀のサポートをしています。世田谷区付近で自宅葬を検討している方はご利用ください。

マンションの場合、近隣住民の方々への配慮も必要です。線香や焼香のにおい、大勢の参列者の移動など、少なからず近隣住民の方に影響があります。事前に挨拶をして回り、自宅で葬儀を執り行う旨を伝えておきましょう。

自宅葬は、一般葬とはまた異なるマナーや事前の準備が必要です。葬儀社に相談しつつ準備を進めてください。