新たに仏壇を購入した後は、開眼法要をしてもらいます。「開眼」とは本尊、位牌に亡くなった方の魂を入れるという意味であり、開眼法要を行うことで礼拝の対象となります。宗派やお寺によっては「入魂式」や「お移し」などと呼ばれることもあります。
開眼法要は一般的には本尊、位牌をまつり、必要な仏具を全て飾り終えた後に菩提寺のお坊さんにお願いをして家に来てもらいますが、お寺に本尊と位牌を持ち込んで開眼法要を行ってもらうこともあります。開眼法要は四十九日や一周忌の法要の時期に併せて行うことが一般的であり、お坊さんの読経、参列者による焼香、会食という流れになります。
お坊さんに対しては通常は謝礼を包むものであり、開眼法要だけをお願いした場合には「開眼法要御礼」と記します。一方、四十九日や一周忌の法要と併せて執り行う場合にはお布施にまとめることもできます。お包みする額は1万円から5万円が相場ですが、家計に大きな負担になるのであれば無理をする必要はありません。初めてのことで手順が分からない場合にはお寺に手順を尋ねると丁寧に教えてもらえますので、遠慮せずにきちんとした手順を踏み、亡くなった方を供養できるように手筈を整えるようにしましょう。